海、山の豊富な自然にも恵まれ、農業・漁業も盛んである。また観光で江戸時代(御伊勢参り)から現在(F1日本グランプリや、8耐など)に至るまで、観光を産業として成り立たせている面は(京都・奈良を除くと)稀有な県である。
北勢、伊賀、中勢、南勢(伊勢志摩)、東紀州の5地域で構成されている。江戸時代から、お伊勢参り(お蔭参り)の名で知られる伊勢神宮を擁する地域として発展した。令制国では、伊勢国、志摩国、伊賀国の全域と、紀伊国(当初は熊野国)の一部より構成される。
人口は22番目で、面積は25番目、人口密度は23番目である。
三重県内の最大人口は四日市市の約30万人で、国から特例市に指定されている。県庁所在地である津市は、人口約28万人である(2010年6月1日現在)。三重県は東紀州を中心に過疎地域があり、津市や松阪市の一部も過疎地域に指定されている。
三重県の北中部は中京工業地帯であることから、主要企業が多い。
四日市市では、自動販売機が年間で約12万台が生産されているため、三重県は自動販売機の生産量が最も多い。他にも四日市市には石油化学コンビナートがあり、四大公害病の一つである四日市ぜんそくが問題になったが、現在は法整備や汚染防止技術向上などの対策が格段に進み、工業地帯周辺の大気状態も良好になっている。また、亀山市にはカメヤマローソク(本社は大阪市に移転した)があり、三重県のハイテク企業誘致策により建設されたシャープ亀山工場もある。
三重県はローソクの生産量が最も多く、鍵の生産量も最も多い。
伊勢神宮や伊賀上野、二見浦、世界遺産の熊野古道などの観光地やナガシマスパーランド、なばなの里、志摩スペイン村、鈴鹿サーキットなどのテーマパークがある。
三重県は、関西圏と中京圏の中間に位置しているため、両地域からの観光客が多い。
木曽岬町は、愛知県と陸続きになっていることから、郵便配達などは愛知県弥富市にある弥富支店が行っている。また、町内の郵便番号は三重県のものではなく、愛知県のものが使われ、市外局番も愛知県のものを使用する。
方言は三重弁が話されているが、伊勢弁・伊賀弁・志摩弁・紀州弁に分けることができる。三重弁は近畿方言に属しており、大部分の地域が京阪式アクセントまたはその変種である。
三重県は、滋賀県、福井県、岐阜県とともに「日本まんなか共和国」を設立し、知事サミットや文化交流事業などを行っている。
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