「島根県」の県名は県庁の置かれた松江城周辺が、旧嶋根郡(島根郡)にあったことによる。嶋根の名は『出雲国風土記』での八束水臣津野命(やつかみずおみつののみこと)の命名によると伝えられる。なお、松江城下は松江城が立地する島根郡(大橋川以北。橋北)と意宇郡(大橋川以南。橋南)に跨る。
気候
県内全域が日本海側気候であるが、沿岸部の冬季は曇りや雨が主で雪が少なく、豪雪地帯は内陸部にとどまっている。沿岸部の気温は比較的高めであり、特に、浜田市や益田市などの県西部の沿岸部においては、東京の1月の平均気温と同程度と温暖である。そのため、積雪しても数センチ程度にとどまることが多く、大雪となることは少ない。また、県内は、冬季においては季節風が強いこともあり、比較的少ない積雪量でも航空便の欠航など交通が混乱する。しかしながら、大陸に近いために数年に一度の猛烈な寒気団に覆われると、沿岸部でも日中の気温が氷点下の真冬日になることもあるなど、年による寒暖の差が激しい。また、山間部は寒さが厳しく、弥栄、瑞穂、六日市といった場所では氷点下16度を観測している。
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