日本列島の南、南西諸島の内琉球諸島を占める地域である。気候は大部分の地域で亜熱帯に属し、多良間島・石垣島・西表島・与那国島・波照間島・沖大東島などでは最寒月平均気温が18°C以上の熱帯に属する。
歴史的には、明治時代の琉球処分まで、日清両属の琉球王国であった。その為、他の都道府県とは異なる文化・習俗が根付いており、これらを生かした観光産業が盛んである。また、国内有数の長寿地域としても知られ、その食生活等が注目を浴びる反面、戦後のアメリカ統治時代に根付いた食文化が深く浸透しているため、沖縄県の平均寿命は変動しており、男子では全国長寿県ランキングが落ちてきている。
太平洋戦争では地上戦(沖縄戦)の末米軍が占拠したことから、1972年まで一貫してアメリカ軍の施政権下に置かれた。復帰後の現在でも多くの米軍基地が存在しており、重要な政治問題となっている。
中華人民共和国および中華民国(台湾)は、沖縄を琉球と呼称し、今も日本の領土であることを公式に認めていない。
気象
日本国内における気候区分では南日本気候に属する。
気候は多良間島・石垣島・西表島・与那国島・波照間島・沖大東島などでは熱帯性気候で熱帯雨林気候に属し、それ以外の地域では亜熱帯性で温帯に属する。沖縄県各地方ともに高温多湿で年間降水量は2,000mm以上で、年間平均気温は約22°Cとなっている。 また沖縄地方は台風銀座と呼ばれており、毎年多くの台風が接近する。月別で注目すると、降水量は梅雨入りの平均期間である5月と台風が多く接近する8月に多い。また、日照時間は7月に長く、冬期の1月・2月では短い。
1977年(昭和52年)2月17日に、久米島の測候所で初めて雪が観測された(実際にはみぞれであったが、分類上は雪と同じ扱いとして記録される。)。これは、沖縄県で唯一、気象庁が公式に発表した降雪記録であると同時に、日本における降雪の南限記録となった。
琉球の正史とされる『球陽』では、1774年、1816年、1843年、1845年、1857年に、沖縄県の領域で、降雪があったことを記録している。 |